今回はイタリアの巨匠がデザインした「Sferico（スフェリコ）」グラスについてご紹介します！
丸みを帯びた底型にスラっとした上部、優雅さと柔らかさのバランスが完璧で、美しくワインなどを飲むことができます。
「丸み」が優雅なフォルム
スフェリコグラス、スフェリコ＝イタリア語で「球形」を意味し、その名の通り丸みを特徴とした幾何学的なフォルムが特徴です。
フラスコのようにも見えるこの形ですが、飲み物を入れると不思議と美しく、その形を見ているだけでも心が満たされます。
特にワインなどお酒を入れると、飲み物が映え、その一杯が特別な気持ちで楽しむことができるのです。
そして後述のデザインの背景について理解すると、より一層このグラスが見えてきます！
「お酒」を愛した巨匠から生まれたグラス
スフェリコグラスを手掛けたデザイナーは、ジョエ・コロンボ（Joe Colombo）。
彼はお酒とタバコを愛し、「お酒」に関しては、生涯で多数のドリンクグラスをデザインし、世に素敵な一杯を届けてきました。
彼はイタリア・ミラノで生まれ1963年に自身のデザイン事務所を設立してから8年あまりの1871年41歳で亡くなってしまいました。
デザインを始めてからも10数年という、短いキャリアでしたが、他のデザイナーと比べ物にならないスピードでデザインを手がけ、グラスから家具、インテリアデザインの多くを手掛けていました。
そんな彼が1968年に発表したのが、このスフェリコグラスです。
彼はどのような思いで、このグラスを手掛けたのか、カジュアルで機能性も求めた彼だからこそ、
この雅かつどこか親しみを持てる丸いフォルムを生み出せたのではないでしょうか。
スフェリコの推しポイント
スフェリコグラスはかわいらしさすら感じるフォルムとスラっとした立ち姿のコントラストが魅力です！
全6種類ある中でも、ワイングラスは特にバランスの取れたフォルムです。上部のスラっとしたフォルムを残しつつ、存分に丸型がデザインの大半を占めており、薫りを引き立たせるワイングラスとしても優秀です！
飲む前にまずは、ワインの色やグラスに入った姿を見て楽しめるのも、スフェリコならではのワインの楽しみ方ではないでしょうか。
また、ワイン以外にシャンパンやノンアルコールジュースなどでも、スフェリコのフォルムに入った姿を見て、飲んで、楽しむことができます。
普段の一杯をゆっくり飲みたいなというときにまさにぴったりです。
気になる点
ワイングラスではありますが、あくまでもカジュアルであることが、デザインの根底にもある、シャープな飲み口ではありません。ワイングラスをワインの味を変えるグラスとして考えている方には好みが分かれるかもしれません。
しかし、ワイングラスとしての機能性を保つと共に、ワインを飲む時間自体をそのグラスの姿と楽しめる点で、より一層特別な時間を与えてくれるのではないでしょうか。
暮らしにお迎えするにあたって
興味を持った方、実際に購入検討中の方には、ぜひ前述のデザイナー、ジョエコロンボの背景も感じながら検討いただきたいです！
私は全くタバコは吸わないのですが、なぜか「お酒とタバコを愛した男」のデザインと聞くと、どこか魅了されてしまいます。
もともと雑誌の切り抜きで出会ったこのグラス。その姿に一目ぼれして、すぐに購入をしてしまいました。
もともと雑誌の切り抜きで出会ったこのグラス。その姿に一目ぼれして、すぐに購入をしてしまいました。
そしてデザイン背景を知って、使っていくうちにより思い入れが芽生え、大切な人と過ごす時、一人でゆっくり飲む時に使うグラスとして、確固たる存在となっています。
ぜひ少し変わったグラスで、デザイン背景を含めて楽しむことができるスフェリコグラスを生活へ取り入れてみてはいかがでしょうか？
他にもグラス・食器についてブログを掲載中です。購入時の比較にぜひ他の記事もご覧ください。
