2025年の夏ごろ、フィンランド旅行(個人的買付け旅行)に出かけた際、ヘルシンキで最も有名な蚤の市「ヒエタラハティ」を訪れました。
前から探していたタピオ・ヴィルカラによるグラス「2065」との出会いは、まさにこの旅のハイライトでした。
型番の「2065」はシンプルに型の番号を意味するだけなのですが、フィンランド語で“ジュースグラス”を意味する「Mehulasi」の名でも知られています。(実は別の形で「2204」もあります)
薄い飲み口と軽さ、そしての記事でもご紹介したウルティマツーレと同じく特徴的な縦模様。
まっすぐ落ちる水の軌跡のようで、やはりタピオヴィルカラの自然のデザインを感じます。
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マウスブロー(口吹き製法)で作られるため、一つひとつ微妙に形が違うのもまた魅力。
手に取るたびに、自身が見つけたガラスなんだと感じさせてくれるグラスです。

そして、この「2065」との出会いそのものが、思い出深いものとなりました。
グラスを手にして眺めていると、店員さんの姿がふと目に入り、思わず話かけてしまいました。
その理由は、店員さんが、私が愛用するマリメッコの“ヨカポイカ”(ストライプ柄)を着ていたからです。
すると彼は微笑んで、「子どもの頃は好きじゃなかったけど、祖母に着せられていてね。
気づけば、何十年もずっとお気に入りで着続けているんだよ。」と、
使い続けるうちにどんどん愛着が深まっていく。
これはまさに、どんなグラス・食器にも「時間とともに馴染んでいく美しさ」があるものだなと、しみじみと感じた瞬間でした。

本当は2つだけ購入するつもりでしたが、良き出会い(店員さんにも、グラスにも)でもあり
「3つ買うなら少しだけ安くする」と言っていただき、気づけば3つ抱えて帰る事となりました。
モノに出会えるだけでなく、買うときにも人との出会いがあるところが、蚤の市やヴィンテージショップの素敵なところだと思います。
さらに他のお店では、コレクション中のキビとも出会い、こちらも色に迷いながら購入。
お店を何周もして、たくさんのガラスたちに出会え、幸せな日となりました。
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旅の記憶も含めて、ガラスは愛おしい
ガラスの魅力は、プロダクトそのものだけではなく、
それを手にした「瞬間」の思い出も一緒にあることなのだと、改めて感じた旅でした。
またいつか北欧や他の国を訪れ、その場所、その時の出会いとともに、素敵なプロダクトと出会えたらなと思います。
ほかにも、ガラスや食器について「マニア目線」でいろいろと綴っています。
グラスや食器選びの比較にも役立つと思うので、ぜひほかの記事もご覧ください。

